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2012年12月29日 (土)

自由連想法の始まり

○自由連想法

カウチソファーに患者を座らせ、頭に浮かんできたものを自由に話してもらう方法である。話された内容をセラピストが解釈をして、患者の過去(=エディプスコンプレックス)を探り、患者に解釈を投与する。解釈を与えられた患者は、自分についての洞察を得ることによって神経症症状が治ると考えられる。 フロイトは、過去のことを抑圧して言語化できないことが、行動化や症状化につながるとかんがえたため、言語化できることを重視した。また抑圧した内容のによって行動となって現れることをアクティングアウトという。

○フロイトの自由連想法の始まり

(カタルシス)。 ↓ フロイトはこのカタルシス療法を応用。 ↓ はじめ、フロイトは催眠によるカタルシス療法を行っていた。 ↓ 催眠術のベルネームやシャルコーによる後催眠暗示・行動から、フロイトは、無意識の存在とその意識への影響を確信。(フロイトのもっとも偉大な業績は無意識の発見といわれる) ↓ 催眠は個人差があり、持続性がない。 そのためフロイトは額に手を乗せ、思い浮かんだことを言ってもらい、解釈を連想中に患者に与える治療法を行う(=前額法(前額圧迫集中法))。 ↓ 自由連想法を開発 前額法から連想中の介入をなくしたもの。前額法では、患者が自由に話すことができない、ということを受けて、フロイトは自由連想法に発展させた。

ユングのタイプ論

ユングのタイプ論

ユングは、フロイトアドラーが持つある神経症患者についての見解の相違いに注目した。そしてユングは二人の見解が異なるのは、リビドー(心的エネルギー)が向いている方向が違うからだと考えた。それがタイプ論を着想するきっかけであった。

つまりフロイトはリビドー(心的エネルギー)が外に向いていて、逆にアドラーはリビドー(心的エネルギー)が自分に向いている、とユングは考えたのである。

前者のリビドーが外界に向いているタイプを内向型introvertionといい

後者のリビドーが内界に向いているタイプを外向型extrovertionという

ユングは内向・外向型に、直観・感覚・思考・感情の4つのタイプを組み合わせて(2×4=8)、人には8つのタイプがあると提唱している。

例えば内向思考型、外向直観型などである。

感がいい人=優越機能が直観=意識の構えが直観ととらえられる。

2012年12月26日 (水)

尺度水準

今回は、尺度のレベルについてお話します。

尺度にはレベルがあり、大きく4つのレベルがあります。最もレベルが高い尺度水準から順に、比率尺度、間隔尺度、順序尺度、名義尺度となります。

1比率尺度・・・比率尺度とは、5件法などで評価する質問紙などを指します。比率尺度で得られたデータは、四測演算が可能です。つまり不安項目1が5点、不安項目2
が2点なら、足して不安得点7点としても構わないんです。

2間隔尺度・・・原点0はないが、間隔が同等の尺度です。どういうことかと言えば、例えば、身長や体重です。体重も身長も原点0といものがなく、間隔は同等です。間隔が同等とはつまり2mの人は1mの人の2倍身長が高いわけです。

3順序尺度・・・例えば、テストで学年何位だったか、を聞く尺度です。

4名義尺度・・・性別や学年、学校のクラスなどのカテゴリーデータを得る尺度です。例えばあなたは大学何回生ですか、などは名義尺度。
名義尺度では値を異なる値に置き換えることが可能です。名義尺度で得られた値、例えば、男という値は、0に置き換えたり、大学2回生という値を2と置き換えることができます。ただ、当たり前ですが掛けたり足したりできません。男と男を掛けるって意味がわかりませんよね。置き換えた値でも同じく掛けたり足したりできません。

 

尺度水準は大事なのでまた詳しく説明します。

アタッチメント(愛着)とは?

アタッチメントとは?

アタッチメントとは、特定の対象に対していだく情緒的な結び付きのこと。アタッチメントは発達心理学の大きな研究テーマの一つである。

アタッチメントの研究


アタッチメント研究で有名な実験として、ハーロウによる赤毛ザルの実験を紹介します。
ハーロウは赤毛ザルの子供を用いて、ミルクがでるが針金製の猿と、ミルクのでない布製の猿のどちらの猿と長い時間を過ごすかを研究した。その結果、赤毛ザルの子供は、ミルクの出る針金製のサルよりもミルクの出ないサルにくっついて時間を過ごした。

ハーロウの赤毛ザルの実験でわかったことは、アタッチメントがミルクという報酬によって形成されるのでなく、接触の心地よさがアタッチメントを形成するということである。ハーロウはこれを接触の快と呼んでいる。

ハーロウの赤毛ザルの実験はこれまでの条件付けでアタッチメントが形成されるという従来の仮説を覆す画期的な実験と言われている。

アタッチメントに関するその他の理論や実験は次に紹介します。

エクスポージャー法

エクスポージャー法とは、行動療法の代表的な技法の一つで、不安や恐怖を持つ患者に適用される。
方法1・・・まず患者と話し合って不安や恐怖に感じる状況を書き出す
方法2・・・書き出したらその不安や恐怖に感じる程度を%で評価してもらい、程度順に並べかえる
方法3・・・不安や恐怖の低い状況から、暴露(直面してもらう)する。不安が低くなれば、不安の高い状況に暴露してもう。

具体的には、例えば、ネズミを恐怖に感じる子供に、ネズミと同じ部屋にいてもらう→恐怖が下がれば→ネズミに触る、のようなより怖い状況、に暴露する。

利点は、エクスポージャー法が、さまざま不安障害に対する効果が実証されていることで、認知行動療法CBTで広く用いらている。
欠点は、治療への動機付けが低いことがある。というのは嫌なものや事柄に直面しなければならないからやりたくなくなるというのが理由。

ホームワークとして自宅で実施・・・エクスポージャー法は、セラピー室だけでなく、ホームワークとして課せられる場合が多い。
エクスポージャー法の理論・・・不安や恐怖が持続されるのは、不安や恐怖に感じる状況を回避しているから、なかなか慣れない、というメカニズムを前提にしている。そのため、不安や恐怖に感じる状況を回避せずに十分に慣れるまで暴露すれば不安や恐怖が無くなってくる、というのがエクスポージャー法のメカニズムとなる。

2012年12月23日 (日)

恐怖条件付け

行動療法のもとになったパブロフの条件付けを紹介しましたが、今回も行動療法に寄与した実験を紹介します。
行動主義の代表であるワトソンは、アルバート坊やある有名な実験を行いました。
では、ワトソンの実験について紹介します。

○アルバート坊やの恐怖条件付け
ワトソンはアルバート坊やに白いネズミを見せると同時に大きな音を鳴らしました。対提示ですね。
するとアルバート坊やは白いネズミを怖いとも思っていなかったのにも関わらず、音と白いネズミがくっついて、白いネズミを見ただけで驚愕反応が起こりました。恐怖の条件付けが成立したわけですね。

○条件付けの消去
これだけでは赤ちゃんに恐怖を植え付けただけですから、次にワトソンはこの条件付けを消去しました。
条件付けの消去はどう行われたのでしょうか?消去の手続きは簡単です。
条件刺激のみを提示し続けるだけです。アルバート坊やの実験の場合、白ネズミが条件刺激なので、音を対提示せず、白いネズミだけ提示したわけですね。これがレスポンデント条件付けにおける消去です。

ワトソンの考えでは、恐怖や不安は条件付けによるもので、消去できるもの、なわけです。

余談ですが、ワトソンは自分だったら自分の子供を弁護士でも医者でも何にでも育ててみせると豪語した、といのは有名な話です。

2012年12月22日 (土)

パブロフの条件付け

パブロフの条件付けはみなさん聞いたことくらいはあるかもしれません。
しかしパブロフの条件付けは行動療法の基本になる考えなので、しっかり押さえておいてください。

パブロフの条件付けの概要
簡単に言うと、エサを与えずとも、ベルを鳴らすだけで唾液が出るというものです。

元々パブロフは、生理学者で犬を用いた消化器系の実験をしてたところ、実験者がエサを持ってくる音だけで唾液がでることを発見しました。この現象がパブロフの条件付けです。

後に言われる条件付け(オペラント条件付け)と対比して、レスポンデント条件付けと言われます。

パブロフの条件付けに戻ります。
条件付けの手続きと用語を、パブロフの犬の例で説明します。
まず、エサが無条件刺激(無条件で唾液をもたらす刺激)と言います。エサを見て唾液がでるのは無条件反応と言われます。ベルとエサを同時に犬に見せることを対提示といい、対提示すると、ベルの音がエサの代わりを果たしてベルだけで唾液がでるようになります。

2012年12月21日 (金)

フロイトのエディプスコンプレックス

エディプスコンプレックス

フロイトはエディプスコンプレックスという精神分析の主要な概念を提唱しています。
エディプスコンプレックスとは、フロイトいわく、幼児期に生じる葛藤を抑圧したもので、神経症のもとになるものです。これだけではよくわからないと思うので詳しく説明します。

Freud

フロイトは独自の発達理論を提唱しているわけですが、その前提としてリビドーという概念が存在すると言ってます。

リビドーとは広い意味の性欲と考えて構わないと思います。

発達していくにつれ、そのリビドーは、母親を独占してライバルである父親を排除したいと考える、という形で現れます。しかしその考えは実行できずに父親に去勢されると子供は考え、その欲求を抑圧して父親と同一視します。父親と同じように自分も強いと思って、父親の考えや規範を取り入れようとします。この同一視によって子供は超自我を獲得します。

これがフロイトの発達理論ですが、エディプス期にリビドーを解消、つまり欲求を満たせなかったら、その時期に固着します。すると様々な神経症として現れてきます。

要約すると、各発達段階で欲求を満たしきれなかったら、その時期に退行して、欲求を満たそうと試みる、この現象が神経症なわけです。

ベックの認知療法

アーロンベックという人によって提唱された心理療法です。ベックの認知療法のモデルは現在もよく用いられています。

Aaronbeck

アーロンベックはある状況になると気分が悪くなる、というSR理論を発展させました。
つまりある状況になると、ある認知を通して、気分が悪くなる、と考えたのです。
状況が直接に気分を引き起こすのでなく認知が媒介してると考えたのですね。

だから抑うつ気分は認知の歪みが原因だから、その歪んだ認知を変えれば反応も変わるんだ、とベックは考えたのです。
やり方は、歪んだ認知を自覚できるように記録をつけることでセルフモニタリングをしてもらったり、客観的な認知ができるような質問をしたりします。

フロイトの失錯行為

フロイトの精神分析でいう失錯行為とは、無意識に考えていることがうっかり行為に表れてしまうことです。
例えば、会議が早く終わって欲しいと思ってる人が会議を始めるときに「これより会議を終了」と言ってしまう、などです。こういうのはフロイトの精神分析によると自我による検閲を通り抜けてイドの欲求がうっかり出てきたと解釈されます。

フロイトの心的構造論

心的構造論


フロイトは心の構造には、イド、自我、超自我の3つの構造があると仮定しました。これは心的構造論と言われます。

イド


イドとは欲求と言い換えてもいいと思います。

自我


自我とはイドの欲求を現実的な形で満たす構造です。イドと超自我の要求に答えなければなりません。

超自我


超自我とは道徳観ともいいかえられると思います。自我に命令を出します。例えば、そんな非道徳的なこと考えてはいけない、など


フロイトはこの3つの構造で心を捉え、様々な精神疾患を説明してます。 どう説明したかはまた書こうと思います。

引用:臨床心理学入門―理解と関わりを深める

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