尺度水準
今回は、尺度のレベルについてお話します。
尺度にはレベルがあり、大きく4つのレベルがあります。最もレベルが高い尺度水準から順に、比率尺度、間隔尺度、順序尺度、名義尺度となります。
1比率尺度・・・比率尺度とは、5件法などで評価する質問紙などを指します。比率尺度で得られたデータは、四測演算が可能です。つまり不安項目1が5点、不安項目2
が2点なら、足して不安得点7点としても構わないんです。
2間隔尺度・・・原点0はないが、間隔が同等の尺度です。どういうことかと言えば、例えば、身長や体重です。体重も身長も原点0といものがなく、間隔は同等です。間隔が同等とはつまり2mの人は1mの人の2倍身長が高いわけです。
3順序尺度・・・例えば、テストで学年何位だったか、を聞く尺度です。
4名義尺度・・・性別や学年、学校のクラスなどのカテゴリーデータを得る尺度です。例えばあなたは大学何回生ですか、などは名義尺度。
名義尺度では値を異なる値に置き換えることが可能です。名義尺度で得られた値、例えば、男という値は、0に置き換えたり、大学2回生という値を2と置き換えることができます。ただ、当たり前ですが掛けたり足したりできません。男と男を掛けるって意味がわかりませんよね。置き換えた値でも同じく掛けたり足したりできません。
尺度水準は大事なのでまた詳しく説明します。
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