フロイトのエディプスコンプレックス
エディプスコンプレックス
フロイトはエディプスコンプレックスという精神分析の主要な概念を提唱しています。
エディプスコンプレックスとは、フロイトいわく、幼児期に生じる葛藤を抑圧したもので、神経症のもとになるものです。これだけではよくわからないと思うので詳しく説明します。
フロイトは独自の発達理論を提唱しているわけですが、その前提としてリビドーという概念が存在すると言ってます。
リビドーとは広い意味の性欲と考えて構わないと思います。
発達していくにつれ、そのリビドーは、母親を独占してライバルである父親を排除したいと考える、という形で現れます。しかしその考えは実行できずに父親に去勢されると子供は考え、その欲求を抑圧して父親と同一視します。父親と同じように自分も強いと思って、父親の考えや規範を取り入れようとします。この同一視によって子供は超自我を獲得します。
これがフロイトの発達理論ですが、エディプス期にリビドーを解消、つまり欲求を満たせなかったら、その時期に固着します。すると様々な神経症として現れてきます。
要約すると、各発達段階で欲求を満たしきれなかったら、その時期に退行して、欲求を満たそうと試みる、この現象が神経症なわけです。
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