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2012年12月23日 (日)

恐怖条件付け

行動療法のもとになったパブロフの条件付けを紹介しましたが、今回も行動療法に寄与した実験を紹介します。
行動主義の代表であるワトソンは、アルバート坊やある有名な実験を行いました。
では、ワトソンの実験について紹介します。

○アルバート坊やの恐怖条件付け
ワトソンはアルバート坊やに白いネズミを見せると同時に大きな音を鳴らしました。対提示ですね。
するとアルバート坊やは白いネズミを怖いとも思っていなかったのにも関わらず、音と白いネズミがくっついて、白いネズミを見ただけで驚愕反応が起こりました。恐怖の条件付けが成立したわけですね。

○条件付けの消去
これだけでは赤ちゃんに恐怖を植え付けただけですから、次にワトソンはこの条件付けを消去しました。
条件付けの消去はどう行われたのでしょうか?消去の手続きは簡単です。
条件刺激のみを提示し続けるだけです。アルバート坊やの実験の場合、白ネズミが条件刺激なので、音を対提示せず、白いネズミだけ提示したわけですね。これがレスポンデント条件付けにおける消去です。

ワトソンの考えでは、恐怖や不安は条件付けによるもので、消去できるもの、なわけです。

余談ですが、ワトソンは自分だったら自分の子供を弁護士でも医者でも何にでも育ててみせると豪語した、といのは有名な話です。

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