t検定
t検定とは
t検定とは、2つの平均の差について、その差が偶然なのか、それとも偶然では起こらないくらいの確率で起こったのかを調べるための統計手法。
t検定の例その1
例えば、心理的治療を行った群と心理的治療を行っていない群の2つ健康度得点(の平均)を出すとします。2つの平均値に差がある、つまり、心理的治療群の健康度得点が上がっていれば、心理的治療の効果があったことになります。が、その差は、使ったサンプルだけで見られた偶然の差ではないのか、という話になります。 そこでt検定を行います。t検定を行えば、その差が偶然かそうでないのかが、確率的にわかります。
t検定の例その2
他の例をだします。 男性と女性の生活充実度に差があるか見たい場合です。 もりA大学で男女の平均が8点と10点だったとします。 これで、男性の方が生活充実度が低いと言えるのでしょうか。 さきほどの例と同じように言えません。なぜならサンプルだけに偶然出た差ではないかと言われてしまうからです。日本全国調査すれば、ほとんど差がないかもしれません。 t検定はこのように2つの平均値の差が有意か有意でないかを調べるための統計手法です。 3つ以上の平均を比べるときは、分散分析を使います。
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