家族療法
家族療法とは、ベイトソンらのダブルバインド理論などから発展した心理療法です。
家族療法には様々な学派がありますが、共通した特徴があります。
問題の原因は患者だけにあるのではない
家族療法では、問題や症状の原因を患者に求めない、という点に特徴があります。
そのため、患者のことを患者と見なされた者(identified patient:IP)と言います。
通常の個人療法では、原因があって問題がでてくる、という考え方をします。
しかし、家族療法では、原因は一つではなく、結果にも原因にもなり得る、と考えます。
前者は直線的因果率といい、後者は円環的因果率といいます。
つまり、家族療法では、家族を1つのシステムとして捉えて、家族のシステムがうまく機能していないと、特定の家族成員に問題や症状として現れると考えます(システム論的アプローチと言います)。
家族療法の学派
1コミュニケーション学派・・・代表的人物:ベイトソンらの影響
2構造派家族療法・・・代表的人物:ミニューチン
3戦略的家族療法・・・ 代表的人物:ヘイリー
4多世代派家族療法 ・・・代表的人物:ボーエン
5文脈的家族療法 ・・・代表的人物:ナージ
など、様々な学派があります。
各学派については、後々ご紹介していきます。
« ダブルバインド | トップページ | 心理学系サイト »
「臨床心理学(心理療法)」カテゴリの記事
- 精神分析とクライエント中心療法の違い(2013.11.04)
- 神経言語プログラミング(NLP)(2013.11.01)
- 解決志向アプローチ(SFA)(2013.10.31)
- ストレスコーピング(2013.10.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント