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2013年4月19日 (金)

インプリンティング=刷り込み

先ほどの記事ではティンバーゲンの生得的触発機構について書きました。
そこで今日は生得的触発機構に関連して、ティンバーゲンと同じ比較行動学の分野で活躍したローレンツのイン
プリンティングについて書きたいと思います。

インプリンティングとは

インプリンティングとは、動物が生得的に持つ行動メカニズムの一つで、はじめに見た相手を母親と思い
込んで後を追う
といった行動のことです。
ローレンツが「ソロモンの指輪」で、ローレンツ自身がハイイロガンの雛がローレンツを母親だと思い込んで、後を
追ってきた、という体験について書いています。
つまりハイイロガンの雛は、生まれてすぐローレンツを見たため、ローレンツは母親なのだという考えが刷り込まれたのです。
Photo_4



インプリンティングと愛着

インプリンティングという現象は、愛着の研究に新たな視点を与えた研究だといえます。
つまり、人間の赤ちゃんが母親の後を追ったりするのは、生得的な行動メカニズムであり、ハイイロガンが母親とみなしたものを追う
のと一緒なのではないか、という考え方ができるかもしれない、ということです。

そのためこのインプリンティングの理論は、心理学、特に愛着研究に大きな影響を与えた研究といえるでしょう。

2013年4月16日 (火)

生得的触発機構:IRM

生得的触発機構:IRM

生得的触発機構とは、ニコ・ティンバーゲンが提唱した生物が持つメカニズムのこと。

ティンバーゲンは、インプリンティングで有名なローレンツと同じく比較行動学の領域で活躍した人です。心理学の領域ではローレンツの「インプリンティング=刷り込み」の方がよく聞くかもしれません。

具体的には、生物が生得的にもっているリリーサーが持つ鍵刺激に反応する仕組みのことで、
例えば、トビウオの一種(イトヨ)がライバルとなるオスのイトヨ(リリーサー)が持つ赤い模様(鍵刺激)のついたトビウオ(イトヨ)に攻撃をします。
この現象を証明した実験があります。その実験では、形の異なる魚の模型をトビウオに提示します。
その中には腹の部分に赤い模様を描いておきます。すると、トビウオは、自分と同じ形の魚よりも、
赤い模様がある魚の模型を攻撃しました。

このような実験で証明された仕組みを生得的触発機構といいます。

心理学では、攻撃行動やその他の行動を説明する有益な視点を提供したといえるでしょう。

引用:新版 心理学 (有斐閣双書)

2013年4月14日 (日)

社会的望ましさ

社会的望ましさ

社会的望ましさとは、言葉通り、社会的に望ましい、ということを意味する。

なぜ心理学では社会的望ましさが重要視されるのでしょうか。それは、
社会的望ましさは、<strong>質問紙調査や実験をする際に気をつけておくべき要因</strong>の代表であるということが理由である。
例えば「私はうそをついたことがない」という項目のある質問紙で、「はい」と答える場合や、
実験において実験者の期待に答えるために実験者の立てた仮説通りの結果を出そうとする場合には、
社会的望ましさが影響してしまっている、といえる。

そのため、実験や調査では、実験の仮説を被験者に伝えない(ブラインド研究)、匿名性を確保する、など、
社会的望ましさに影響されないような計画を立てなければならない。

2013年4月 7日 (日)

重回帰分析

重回帰分析とは

多変量解析とよばれる統計手法の一つです 重回帰分析は、複数の変数で一つの変数を予測したり・どの変数が影響力が大きいか見たい場合につかわれます。

例えば、来年の売り上げを予測したい場合(予測変数や従属変数という)、

「従業員数」「営業頻度」「宣伝費用」など、売り上げに影響しそうな変数をいくつか考えます(説明変数や独立変数という) 重回帰式という式で表すと、

y=ax+bx+cx・・・z      ⇒⇒ 売り上げ=従業員数*5 + 営業頻度*10 + 宣伝費用*5  

となります。

この回帰式を説明すると、yが予測したい「来年の売り上げ」、aやbやcが「従業員数」「営業頻度」「宣伝費用」などの説明変数が入ります。

xは説明変数の重みです(回帰係数という)。この場合は、営業頻度の重みが10なので3つの説明変数の中で一番売り上げに影響しているということになります。

係数を出せば(回帰式をつくれば)、その式に「従業員数」や「宣伝費用」などの値を入れて、来年の売り上げをある程度予測することができます。

詳しくは後ほど書く予定です

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