葛藤理論(コンフリクト)
あれもやりたいけど、これもやりたい、
あれはいやだけど、これも嫌、
あれはやりたいけど、これは嫌、
このような状態が葛藤状態です。葛藤とは英語でコンフリクトと言います。
一言でいえば、二つ以上の欲求が同時に起きて選択を迫られてた際の緊張状態のことです。
葛藤(コンフリクト)に関することを理論化したものの総称を葛藤理論といいます。
葛藤理論の有名な理論化にはレヴィンがいます。
レヴィンは、集団力学の研究や葛藤を理論化したことで有名です。
葛藤の種類
葛藤理論で有名なレヴィンが示した葛藤には、様々な種類があります。
1、接近-接近の葛藤
「これもやりたいけど、これもやりたい」というような場合は接近-接近の葛藤
「これも欲しいけど、これも欲しい」という場合も接近-接近の葛藤です。
つまり、同じくらいの魅力のある選択肢をひとつ選ばなければならなくて緊張状態陥る場合に
接近-接近の葛藤と言います。
例えば、「あの心理学の本も欲しいけど、あっちの心理学の本も欲しい」
「あの男性も素敵だけど、あっちの男性も素敵」
2、接近-回避の葛藤
「あれをしたいけど、こうはなりたくない」
「あれが欲しいけど、お金がなくなる」
つまり、やりたいことがあるけど、それを選択すると嫌なことが起こるので緊張状態に陥る場合に、
接近-回避の葛藤と言います。
例えば、「服が欲しいけど、お金がなくなってしまう」
「遊びたいけど、学校の成績が悪くなる」
3、回避-回避の葛藤
「これをやりたくないけど、こうなるのは嫌だ」
「こうなるのも嫌だけど、こうなるのも嫌だ」
つまり、やりたくないことをしなければ、嫌なことが起こので緊張状態に陥る場合に、
回避-回避の葛藤と言います。
例えば、「勉強はしたくないけど、成績が悪くなるは嫌だ」
「仲間外れになりたくないけど、声をかけて嫌がられるのは嫌だ」
« デイリーハッスルズ理論とライフイベント理論 | トップページ | 不安障害(by DSM-Ⅴ) »
「社会心理学」カテゴリの記事
- ヤマアラシのジレンマ(2014.03.03)
- 囚人のジレンマ(2014.02.21)
- 第一印象の形成(2014.10.26)
- 葛藤理論(コンフリクト)(2013.08.23)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント