実験デザイン
実験デザインとは簡単に言えば、どうやって仮説を証明するかの計画(デザイン)です。
非常に重要なので覚えて下さい。
実験デザインには、被験者間デザイン(between)と被験者内デザイン(within)があります。
独学で大学院試験を受ける場合もこのような実験についての知識を身についておく必要があります。
被験者間デザイン
被験者間デザイン(またはbetweenデザイン)とは、被験者を二つのグループに分けてそれぞれのグループにことなったことをして、二つのグループに差がでてくるかを見ます。
例えば、心理学の教科書Aが入学試験結果を良くするかどうかを調べたいとします。
被験者間デザインでは、片方のグループには心理学テキストAを与えます。
もう片方のグループには学校で購入した普通のテキストを与えます。
そして二つのグループの間で試験結果に差がでれば、つまり心理学テキストAを使ったグループの方が試験結果がよければ、心理学テキストAに効果があると言えるかもしれません。
被験者内デザイン
被験者内デザイン(withinデザイン)とは、
例えば、同じグループに、心理学テキストAで勉強させた後の試験結果と、学校で購入した普通のテキストで勉強した後の試験結果を比べます。
つまり比べるのは被験者と被験者ではなく(被験者間の差ではなく)、被験者内での試験結果の差を見るわけです。
※同じ被験者だと先にテキストで勉強した内容を覚えていて、後で勉強した方の成績はあがると思います。学習効果ですね。
つまりこのような実験では、被験者間の方が適しているんですね。
被験者が慣れたり学習されると困る場合は被験者間デザインを使います。
« 不安障害(by DSM-Ⅴ) | トップページ | 心理カウンセラーの資格 »
「心理学統計・心理学研究法」カテゴリの記事
- 統計的仮説検定(2013.10.04)
- 実験デザイン(2013.09.07)
- ランダム化比較試験RCT(2013.08.11)
- 質問紙調査(2013.05.09)
- 社会的望ましさ(2013.04.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント