タイプA行動パターン
タイプAとは?
タイプAとは、フリードマンとローゼンマンが発見した、冠状動脈性心疾患の危険性が高くなる人格パターンのことです。
心疾患の外来患者のイスが、過度にすり減っていることから着想を得たと言われています。
タイプAの特徴
・自分に対して厳しい
・プレッシャーを感じやすい
・いらいらしやすい
・野心的
・話すのも歩くのも食事するも早く、せっかち
・仕事人間
・睡眠時間が少ない
・カフェイン飲料やお酒、タバコをより摂取する
タイプA行動で最も危険な要因
タイプA行動がすべて冠状動脈性心疾患につながるわけではなく、
ある要素が最も冠状動脈性心疾患になるリスクを高めることが分かっている。
そのある要素とは、怒り・敵意・恨みなどの「ネガティブな情動」である。
つまり、せっかちやストイックな特徴があるが、せっかちでストイックだから心疾患になるのでなく、
一番の問題はネガティブな情動を感じやすいということである。
タイプAの治療
タイプAの治療には、漸進的筋弛緩法などのリラクゼーション訓練や規則的な生活を送ることが望ましいとされています。
またストレスの対処法を学ぶプログラムが有効とされています。
その手続きは、ストレスとは何か、自分はどう対処できるか、何ができるか、ストレスのことばかり考えるのではなく、しなければならないことを考える、などが含まれます。
しかし、タイプA行動パターンの人は、心臓疾患になるまで、治療に積極的に参加しないと言われているので、そこが心疾患の予防的介入を難しくさせているところでしょう。
引用:留学生必修講義〈2〉心理学入門 (留学教科書シリーズ)
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