神経言語プログラミング(NLP)
NLPとは?
NLPとは、神経言語プログラミングの英語の頭文字をとったもので、解決志向アプローチと同じくブリーフセラピーの流れにあるコミュニケーション技法です。心理療法やコーチングとして用いられることがあります。
NLPは、 催眠療法家のミルトン・エリクソン、 家族療法のバージニア・サティア、 ゲシュタルト療法のフレデリック・パールズ の3人の話し方や技法を参考に開発されたものです。
NLPの考え方
不快な感情やネガティブな感情は、出来事に対する反応として脳が情報処理を行った結果として解釈されます。
そのため、NLPでは、自分が何を感じているのかを、感覚器官ごとに分析します。
例えば、誰かに激しく非難されたとします。そしてその時の音は左耳から聞こえたのか右から聞えたのか、音量はどうだったか、その音にはどんなイメージが付随しているか、身体感覚はどのようなものであったか、 のように分析します。
NLPのコミュニケーション技法
○アンカリング
アンカリングとは、記憶や感情が、直接それとは関係ないものと結びついていることです。 例えば、ある音楽を聞くと昔の彼女を思いだして悲しくなる、など。 NLPでは、これを利用して、例えば、ある動作とポジティブな心理状態を結びつけます。 すると、その動作によってポジティブな心理状態を作り出されるという理屈です。
○リフレーミング
リフレーミングとは、フレーム(枠)を付け替える、の意味です。 例えば、「私は失敗してばっかりだ」を「失敗してどんどん成長している」と肯定的に考えることです。 リフレーミングはNLP特有の技法ではなく、様々なブリーフセラピー(短期療法)で用いられます。
○VAKシステム
人の認知を、視覚・聴覚・身体感覚に分け、どの感覚器官を通せば、 相手とのコミュニケーションがとりやすいかを考える技法です。
○アイ・アクセッシング・キュー
accessing cueとは、英語で「近づく手がかり」の意味です。
相手の目の動きによって、相手が考えているだいたいのことを知り、
相手に接近する手がかりとする技法です。
重要キーワード:NLP、神経言語プログラミング、エリクソン、パールズ、サティア |
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