囚人のジレンマ
囚人のジレンマとは?
囚人のジレンマとは、社会心理学の領域で研究される「社会的ジレンマ」と呼ばれるものの一つです。
社会的ジレンマとは?
社会的ジレンマとは、囚人全員が協力すれば最大の利益がもたらされるにもかかわらず、みんなを裏切ればその裏切った個人が利益を得られるような葛藤状況のことです。
要するに集団の利益をとるか、個人の利益をとるかという葛藤状況です。
しかしながら、集団全員が自分本位の行動をとってしまうと、全員で協力した場合よりも利益が少なくなってしまう結果になります。
囚人のジレンマの例
囚人のジレンマは以下のようなものです。
1、囚人二人が犯行を黙秘すれば二人とも懲役2年で済む
2、囚人一人が自白してもう一人が黙秘すれば、自白した囚人は懲役1年、黙秘した囚人は20年となる。
3、囚人のどちらもが自白すれば懲役5年となる。
二人が協力すれば全体で見れば一番懲役が少なくて済むのに、個人の利益を優先してしまうのが囚人のジレンマの特徴です。
ギャングの構成員が二人捕まったとき、「先に自白したほうが罪が軽くなるよ」、と言えば、二人とも自白してしまって結局罪が軽くならないような例は囚人のジレンマと言えるでしょう。
重要キーワード:囚人のジレンマ、社会心理学、ゲーム理論、社会的ジレンマ |
« ホメオスタシス | トップページ | ヤマアラシのジレンマ »
「社会心理学」カテゴリの記事
- ヤマアラシのジレンマ(2014.03.03)
- 囚人のジレンマ(2014.02.21)
- 第一印象の形成(2014.10.26)
- 葛藤理論(コンフリクト)(2013.08.23)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント