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2014年3月 3日 (月)

特性論

特性論を学ぶにあたって

特性論は、類型論と同様に性格研究でよく知られる理論です。
しかし、特性論者によってどのような特性があるかは様々です。
なので心理学の学部の編入試験や心理系大学院を受験するにあたっては、全ての特性を覚える必要はないと思います。
むしろ、「特性論とは何なのか」「類型論とはどう違うのか
なぜ特性論が発展してきたか」 「現在、特性論はどう考えられているのか」を知ることが重要です。

○特性論とは?

類型論とは反対ともいえる立場にあるのが「特性論」です。
特性論では、人の性格を単純な要素(=特性)にわけていき、人はその要素の
集合から性格を形成するという立場です。
例えば「陽気さ」「ユーモア」「社交性」「落ち込みやすさ」が特性です。

そして、その特性のどれが高くてどれが低いかによって性格が変わってくる
と考える立場です。

代表的な特性論者には、オルポート、キャッテル、ギルフォード、アイゼンクがいます。

○オルポートの特性論

オルポートは、初期の特性論者の代表的人物です。
彼は性格特性を2つに分けました。つまり、

多くの人が共通して持っている特性=『共通特性』
その個人だけが持っている特異的な特性=『個人特性』です。
Photo_2

○ギルフォードの特性論

ギルフォードは以下の13特性があると主張しています。
特性を測定する方法として作られたYG性格検査(矢田部・ギルフォード性格検査)は、
ギルフォードの特性論が元になっています。

1,抑うつ性
2,回帰性
3,劣等感
4,神経質
5,客観性
6,協調性
7,攻撃性
8,一般的活動性
9,衝動性
10,思考的活動性
11,支配性
12,社会的傾向
13,性度

Photo_3

○キャッテルの特性論

キャッテルは因子分析の統計手法を用いて特性を研究した人物です。
キャッテルは以下の特性が相互作用して人格が形成されると考えました。

・共通特性……他者と共通する人の一般的な特性。

・独自特性……その人固有の特性。

・表面的特性……客観的に観察できる行動・発言・表情などの特性。

・根源的特性……表面的特性の背後にある価値観・遺伝要因・環境要因などの内的な特性。外部からの観察は不可能で因子分析などの統計的手法によって抽出されます。


アイゼンクの特性論

アイゼンクは特性論に分けられることもありますが、実際は、類型論と特性論のハイブリッドのような理論を提唱しています。

アイゼンクは、「ある状況である反応をした」というデータを積み重ねれば、「ある状況である反応をするだろう」となり、さらに「ある状況である反応をする人はこの特性を持っている」
ということが分かり、「この特性とこの特性をもっている人は、内向型(または外交型)」
だと最終的に分けられます。

わかりにくいと思うので例をあげると、

1、「会議で発言をよくする」
    「知らない人に話しかける」ことが観察される

2、「公共の場でも自己主張ができるだろう」
   「誰でも話しかけられるだろう」と一般化される

3、「社交的」「自己主張的」の特性が強い人だとわかる

4、「外向型」の類型に。


特性論が生まれた経緯

特性論は、類型論と比べて、個人の性格をより複雑に考え、逆にわかりにくいのではないか、ということになりますが、計算技術の発展によって、似た特性を統計的にまとめることができるようになったおかげで、特性論は発展しました。

重要キーワード:特性論、類型論、因子分析、キャッテル、オルポート、ギルフォード

心理学参考書籍

参考書の選択

心理学を勉強するにあたって、より良い参考書籍を選ぶことが、勉強の効率を左右すると言っても過言ではないでしょう。

基礎系の大学院受験にしろ、臨床心理士一種指定の指定学院を受けるにしろ、心理学検定を受けるにしろ、わかりやすく試験の範囲を網羅できているような参考文献を選択することは合格への近道となることは間違いありません。

なので、管理人が読んでわかりやすかった参考書籍をご紹介します。

統計・研究法の参考書

 

心理学・社会科学研究のための 調査系論文の読み方
統計が苦手な人や論文に載っている統計の内容がわからない人には、 強くお勧めします。
というのは、 因子分析、一要因分散分析、二要因分散分析、重回帰分析、共分散構造分析など心理学でよく使われる統計手法について、論文を例にして非常にわかりやすく説明されています。 詳しく統計を学びたいという場合は別の書籍がいいと思います。

SPSSとAmosによる心理・調査データ解析[第2版]も統計の参考書ですが、受験のための参考書というよりも、 大学や大学院での実践として統計を使えるようになるための参考書です。
なのでSPSSやAmosソフトを持っているならば手続きもわかりやすいですが、 受験のために統計の用語や理論を知りたい場合には向いていません。

心理学辞典

心理学の辞典を一冊だけでも持っていたい人の場合、
心理学辞典が信頼性があるので良いと思います。基礎心理学を学びたい方は携帯必須と言えます。

臨床心理学の事典

臨床心理学の事典ならば、
○氏原先生らの心理臨床大事典が最もスタンダードです。

参考書と言うよりも、参考書でわからないところをこれで調べるという使い方がベストかと思います。
値段が高いのがネックですが、語学辞書も値段が高いですし一生使えると思えばそれほどではないかもしれません。

心理カウンセラー志望の方や臨床心理学を学ぶならば必須と言っても過言ではないでしょう。

心理学概論の参考書

心理学 (New Liberal Arts Selection)は、偏りなく内容が充実している概論書です。

少し高めですが、一冊読めば心理学の基礎知識がある程度身につくと思います。

 

精神分析の参考書

精神分析は難解と言われていますが、初学者向けの精神分析の本であれば、
フロイトの精神分析 (図解雑学-絵と文章でわかりやすい!-)あたりがわかりやすく挫折しなくていいと思います。

精神分析系の大学や大学院に行くなら、これだけ読んでいても不十分なので、 ある程度精神分析がわかってくれば、別の参考書をおすすめします。

 

ヤマアラシのジレンマ

ヤマアラシのジレンマ

ヤマアラシのジレンマはショーペンハウワーの寓話からきている。

ヤマアラシは寒い冬に身を寄せ合うことで温かさとを得られると同時に、
互いに近づくことによって「ハリ」がお互いにあたるその痛みとの間で、「近づきすぎず、離れすぎずちょうどいい距離」を見つけたというショーペンハウワーの寓話である。

ヤマアラシのジレンマは「近づきたいけど近づけない葛藤」や他者との適度な心理的距離を説明する概念として使われる。Photo

青年期は適切な距離の取り方を模索する時期でもあり、ヤマアラシのジレンマが
青年期の他者との距離の取り方を表す概念としてヤマアラシのジレンマが用いられることがある。

重要キーワード:ジレンマ、葛藤、ヤマアラシのジレンマ、距離

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